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研修・職業訓練

メタバースがどのように使われているか

近年ではビジネスの研修・職業訓練の場でメタバースが活用されています。会社内の交流会や新人研修をオンラインで行ったり、医療や建設など仮想空間の利用が難しい現場でも、アバターを使った研修が行われています

医療では看護教育の場で行われる研修にメタバースが使われており、実際に患者さんとやり取りをする際の様々なパターンを仮想空間上に再現することが可能。アバターを動かしながら対応の仕方を学び、採血なども実際に行うようにアバターを通じて機器を動かします。

建設では複数の現場を相互につなぎ、映像や音声、各種データなどをリアルタイムで共有する遠隔研修が行われています。仮想空間上で工事のシミュレーションを行いながら、効果的な研修を受けることが可能です。アバターの活用で、オンラインでは難しい実習についても研修を受けることが可能になってきています。

メタバースで研修・職業訓練を行うことのメリット

グループワークができる

メタバースを活用したオンライン研修は、複数の受講者をグループ分けすることが可能です。全体での講義の後、それぞれのグループに分かれてディスカッションをしたり、講師がフィードバックを与えたりするなど、相互のコミュニケーションを図れることが大きなメリット。eラーニングは自分一人で行うオンライン学習ですが、オンライン研修は複数人で意見交換できる点が特徴です。

開催のコスト削減

メタバースなら研修にかかる経費を節約することができます。仮想空間が会場なので、全国にいる何百人、何千人といった社員が一堂に会しても、会場費は無料、交通費も一切かかりません。また研修という学習機会だけにとどまらず、プロジェクトの打ち上げや忘年会、新年会といった社員交流の場として活用することも可能。コスト削減を図りながら、距離感を縮めチームの一体感を強める効果を発揮するでしょう。

メタバースで研修・職業訓練を行う際に注意すべき点

独創的な意見を出しやすくする

メタバースによる研修・職業訓練では、自分も進行役もアバターというキャラクターに扮しています。生身では無理だと感じている自己表現をしやすいという点がポイント。このため、独創的な意見や提案を促すメールやチャットなどのシステムを用意することが大切です。

またオンラインでは、進行役と発言者のみといった一対一の対話になりがちです。これを避けるために、全員の積極的な参加を促す仕組みも考える必要があるでしょう。

情報交換だけでなく技術開発も行う

これまでの社内研修は情報交換の段階で踏みとどまっていました。しかし、メタバースでは、3D技術を活用してオブジェクトを共有し、遠隔でも共同作業が行えるため、仮想空間上で技術開発を行える可能性も出てきます

このメタバースのメリットを利用して、社員の仕事に対するモチベーションを高めることも可能。情報交換だけでなく、新しい技術を生み出せるような研修をオンライン上で開催することも選択肢の一つです。

メタバースで研修・職業訓練を開催する方法

講師のいる会場と各拠点をインターネット回線でつなぎ、参加者は手元のテキストやPC画面を確認しながら、講師の音声をヘッドホンで聴くというスタイルになります。

自社の会議室など拠点ごとに集まる「多拠点参加型」と、自席や自宅などからの「個別参加型」があり、参加者は研修会場に足を運ぶことなく、全国どこからでも参加することが可能です

メタバースで研修・職業訓練を開催した事例紹介

施工管理者向けの体験型研修

施工管理者向けの体験型研修
引用元HP:積木製作公式HP
(https://tsumikiseisaku.com/vriel/)

3Dでモックアップを構築

VR技術を用いた施工管理者向け教育システム。鉄筋や型枠を実際に組んだモックアップを作成し、鉄筋配置の不具合箇所を見つける体験型の研修です。

鉄筋配置の不具合防止といった、施工管理技術の伝承を目的とした体験型研修を現場で行ってきた建設業界。

しかし、一般的な構造図ではすべての鉄筋の配置を表すことは難しいため、施工管理者は、工事現場を見て不具合箇所に気付く感性も身につける必要がありました。

同事例では、BIMデータとVRを活用し、様々な現場をバーチャル空間に構築。受講者がメタバース上を動き回る中で不具合を探すことができます。不具合箇所を変えながら繰り返し研修を受講するできるというメリットもあります。

VR自然災害損害調査研修

VR自然災害損害調査研修
引用元HP:synamon公式HP
(https://www.synamon.jp/news/20210714)

自然災害の社員向けの研修

大手保険会社を中心に行われている災害時の損害調査の研修。従来の研修は「座学研修」が主流であり、高い研修効果が期待される「実地研修」については、どうしても研修の受講人数に限りがあるほか、被災建物モデルを用意するのが困難であるという課題を抱えていました。

同事例では、地震で損害を受けた家屋や居室の3Dモデルをメタバース空間に配置。参加者はVRデバイスを着用し、アバターを通して研修に参加します。

損害確認や、損傷箇所の計測・撮影といった研修を通して、実際の立会調査の理解を深めることが可能になります。

編集チームまとめ

一人で学習するeラーニングと違い、複数人でのグループワークが可能なオンライン研修・職業訓練。交通費などをかけずに交流をはかることができるため、集合での研修が難しくなったコロナ禍では、特に注目されています。メタバースのメリットは社員の自主性を引き出すことができる点なので、情報交換だけでなく、新しい技術を生み出せるような研修をオンライン上で開催してみましょう。

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