EC/ショッピング
メタバースがどのように使われているか
メタバースによるバーチャル店舗では、店舗空間を3Dで設計・モデリングし、インターネット上で公開することにより、誰でもオンライン上で来店可能な店を運営することができます。
スタッフはアバターを介してユーザーとコミュニケーションを取ることが可能。あたかも実際の店舗・ショールームに来店したかのような体験を、ユーザーに提供することができます。ECサイトもバーチャル店舗の一つといえますが、メタバースはより人間味のある体験をアバターにより接客することができるのが特徴です。
メタバースでEC/ショッピングを行うことのメリット
3Dでブランドの世界観を表現できる
メタバースのバーチャル店舗であれば、低いコストでブランドの世界観を表現できるというメリットがあります。既存のオンラインストアは2Dで構成されますが、メタバースによるバーチャル店舗は3Dで店舗空間を設計・実装するため、実店舗以上にブランドの世界観を表現できます。
実店舗では難しい装飾や表現も、バーチャル店舗なら3D技術やエフェクトを活用することができるため、表現の幅は実店舗以上です。
大幅なコストの削減が可能
バーチャル店舗は、敷金・礼金や外装費・内装費、家賃・光熱費などが発生するリアル店舗と比較すると、大幅なコスト削減につながるでしょう。
コストカットしながら、世界中の消費者に自社の商品をアピールできる点が、バーチャル店舗の大きなメリットといえます。
メタバースでEC/ショッピングを行う際に注意すべき点
通信データの容量が大きい
多くの場合バーチャル店舗は3Dで構築されることから、通信されるデータの容量が2Dの店舗より大きくなります。
特にスマホの場合、描画処理や通信速度の遅延により、コンテンツのダウンロードに時間がかかってしまうこともあります。また、回遊時に動きが滑らかにならない、カクカクしてしまうといったことが発生し、リアルな店舗体験ができないという結果になる可能性もあるでしょう。
ただし、これらの問題は5Gによる通信の高速化や、GPU処理をクラウド上で行うクラウドレンダリングの進化により、長期的には解決に向かう方向にあります。
これまでのECサイトとは役割が異なる
ユーザーが欲しい商品が決まっている場合は、メタバースより既存のネットショップの方が適している場合があります。あくまでバーチャル店舗は「ショールーム」の要素が強く、実店舗同様にブランドの世界観を表現する空間です。
メタバースによる店舗は既存のショッピングサイトとは役割が違い、ユーザーに提供する価値が異なることを確認しておきましょう
メタバースでEC/ショッピングを開催する方法
ブランドの世界観をしっかり表現するなら、3Dモデリングによる体験型メタバース店舗がおすすめです。3Dモデリングは、仮想店舗をフルCGで制作できるため、ブランドの世界でゲームを楽しむ若い世代との接点を広げることができます。
遠方で来店いただけない方に来店体験を提供したいなら、360度カメラの3Dスキャンによるバーチャル店舗が適しています。
実店舗を特殊なカメラでスキャンし、店舗そっくりのデータを制作。ECサイトに作成したデータを組み込むことで、実際の来店時に近い体験をユーザーに提供することが可能です。
メタバースでEC/ショッピングを開催した事例紹介
ランコム バーチャル ホリデー ストア

(https://www.vogue.co.jp/beauty/article/2020-11-12-lancome-news)
メタバースでしかできないこと
ECサイトを構築するうえで重要な要素である世界観の体現。その点でも、ブランドの世界観をしっかり表現しやすいメタバースは有利です。
同化粧品メーカーの事例では、ピンク色の華やかな空間の中で、「AIが肌を測定できるゾーン」「美容液サイエンスを紹介しているゾーン」「ウェブ限定のアイテムを購入できるゾーン」「ここでしか聞けないトークライブを配信するゾーン」を用意。
このように、メタバースを上手に活用することでブランディングや販売促進といった効果を狙うことができるのです。
編集チームまとめ
コストを抑えながら、ブランドの世界観をしっかり表現することができるバーチャル店舗。既存のECサイトではできない来店体験を、ユーザーに提供することができます。低コストでバーチャル技術を試したいという場合は、360度カメラの3Dスキャンによるバーチャル店舗がおすすめです。バーチャル店舗のコストは3D制作+ソフトウェア開発が中心なので、予算の計画が立てやすいでしょう。