地方創生
メタバースがどのように使われているか
メタバースで地方の仮想空間を作り、そこで大規模なイベントの開催が可能です。距離に関係なく国内外からの参加を呼び込むことができるため、地方の知名度アップ、魅力発信にも適しています。たとえば、メタバース上に作成した仮想の観光地に訪れることで、その土地の文化や名産品に興味を持つきっかけを作るという方法があります。
そのきっかけを基に、現実でも訪問したいと思ってもらうことができれば直接的な集客も可能。また、メタバース上の観光地にECサイトの機能を持たせることで、売上促進も期待できるでしょう。
メタバースで地方創生を行うことのメリット
地方に住みながら大都市の仕事ができる
メタバースなら、WEB上の空間で社会活動・経済活動を行うことができるようになります。距離が障害になることがなく、地方からでも大都市からでも、同じように仮想空間へアクセス可能です。現実世界では豊かな自然の中で暮らしながら、仮想空間では大都市で暮らすのと変わらない規模の仕事ができれば、移住者を増やすことも期待できるでしょう。
若者の孤立を防ぐ
メタバース上では、日常的に集まって人々と交流できることが特徴です。地方に居住しながら社会との接点を持ち続けることができるため、移住者や若者が孤立感を味わうことがありません。
若い世代の地方移住が地域活性化には大切であるため、メタバースによる仮想空間上でのコミュニケーションは大切なポイントです。
メタバースで地方創生を行う際に注意すべき点
通信の制約がある
メタバースで地方の魅力を表現する際に、通信速度や描画技術の制約があるため、現実と同等の美しい景色を再現することが難しいです。
このため観光地の魅力がしっかり伝わらないこともあるでしょう。これを補うためには、現実を仮想空間に置き換えるだけではなく、新しい価値や付加価値を加える必要があります。
たとえば、空からの視点や、近づくのが困難な場所を拡大して至近距離で見るなど。このように通信の制約があっても、工夫により地方の魅力を表現することは可能です。また、学校のクラス単位でワークショップに取り組むなど、コミニュティで参加できるプログラムも良いでしょう。
1回きりで終わらないアイデアを盛り込む
メタバース内に観光地を作るだけでは、地方創生へとつなげるには難しいです。メタバース上の観光地に何度も訪れたくなるようなコンテンツを提供することで、現地に実際に足を運んでもらえる可能性も高まるでしょう。
また、利用者同士での会話が可能なエリアを設置し、交流する機会を作るなど、滞在時間を延ばしてリピートを促す仕組みも重要でしょう。
地方創生のためにメタバースを活用した事例紹介
バーチャルOKINAWA
沖縄観光でもメタバースを促進
メタバース上に、国際通り商店街やビーチなど、様々な観光地を再現した事例です。導入の背景としてはコロナ禍による観光客の減少。
業界全体が大打撃を受けるなか、観光を盛り上げる新しい形として沖縄のIT企業がプロジェクトを擁立しました。
バーチャルOKINAWAでは、ただ沖縄の景観が再現されているだけでなく、ライブコマースやバーチャル上でのビラ配り、現地の店のECサイトをつないで購買を促進する試みも実施。
観光産業の新たな側面としてメタバースを活用する動きは着実に広がっているようです。
デジタルトランスフォーメーション(DX)

(https://www.hitohata.jp/news/aGmHBgtb)
バーチャル空間上での文化観光
「岡崎城」や「大樹寺」を抱える岡崎市では、アフターコロナを見据えた文化観光の推進の一手としてメタバースを導入しました。
同市が豊富に抱える観光資源・文化資源と、メタバースという技術を組み合わせることで、新たな文化観光の在り方を模索。
観光分野のDX化を推進することで、地域の活性化やブランド⼒を向上させ、安定した観光地経営を目指しています。
編集チームまとめ
メタバースによる地方創生は、いくつかの例がありますが、お祭りや観光地など、その地方ならではの特色を盛り込んだものが多く見られます。地方の魅力を世界に発信できるだけでなく、現実世界でも観光客の誘致や移住者の増加が期待できるでしょう。
近年では内閣府による「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」が設置され、政府もメタバースによる地方創生を後押ししています。このため、仮想空間による地方創生はビジネスとしても将来性がある分野といえるでしょう。