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防災

メタバースがどのように使われているか

メタバースによる防災で、身近なところは防災訓練です。デジタル空間の中であればどのような被災体験も再現可能。

迫る津波や燃え広がる火災など、リアルで再現することが難しいシチュエーションも、仮想空間なら容易に生み出すことができます。そこにアバターが入り込むことによって、臨場感のある防災訓練を行うことができるでしょう。

実際の危機に陥った際、人間の思考や判断は平時とはかけ離れたものになります。メタバースによって臨場感を高めることは、訓練に大切なポイントです。一般市民だけではなく、消防・警察・自衛隊といったプロフェッショナルのトレーニングにも活用されていくでしょう。

メタバースで防災を行うことのメリット

リアルな体験で印象深い

メタバースによるリアルな防災訓練は、人間の記憶に残りやすくなるというメリットがあります。防災訓練では、ビデオを見るケースが多いですが、あまり印象に残らないことが多いのではないでしょうか。

しかし、メタバースでその場にいたような体験をすることにより、しっかりと記憶に残りやすくなります。印象に残っていると、いざという時の行動にも違いが出てくるでしょう。

訓練で知識の偏りがなくなる

防災訓練では、大規模な研修だとグループに分かれてワークショップを行いますが、指導員によって内容に差がでてきてしまいます。

メタバースの訓練では、そういった内容の差がなくなることが大きなメリット。小さな内容の差が、危機管理における認識のずれにつながり、後の重大事故を招きかねません。

研修内容は、全員同じであればあるほど共通の認識を持てます。訓練内容が偏らないためにも、メタバース訓練はとても有効です。

メタバースで防災を行う際に注意すべき点

企業での導入例はまだ少ない

メタバース訓練を導入している企業の例はまだ少なく、2019年『企業研修におけるVR活用に関する調査報告書』によると全体の1割程度です。このため、前例を探すのが難しいという注意点があります。

しかし前回の調査と比べると9倍に増加しており、さらに「導入をしたい/検討中」と考えている企業は、全体の46%を占めています

感染予防のためにも、大規模な訓練を実施するのが難しいため、今後メタバース訓練を取り入れる企業が増えていくでしょう。

※参照元:デジタルナレッジ公式HP(https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/20100/)

初期費用がかかる

メタバースの訓練は、導入費に100万円程度と高い費用がかかります。しかし、訓練を行うための指導員や大規模な会場を毎年用意することを考えれば、VR訓練の方が、長い目で見るとコスト削減に繋がる場合もあります

前述した通り、従来の防災訓練とメタバース上での防災訓練では、参加者の理解度も大きく異なります。コストと相談しながらにはなりますが、費用対効果という面でも考えていきましょう。

メタバースで防災を開催する方法

メタバースの防災訓練では、オンライン上にVRで再現したオフィスを用意することで、時間・場所にとらわれることなく避難訓練を実施することができます。360度カメラでオフィスを撮影しVR化するため、本当にオフィスで災害に遭遇したかのような臨場感が得られることが特徴。 防災の講義やビデオではなく、什器や荷物が避難経路を邪魔するなどのリスク要因も見える化するため、避難計画の見直しにもつながります。

メタバースで防災を開催した事例紹介

VR火災動画

VR火災動画
引用元HP:iDEACLOUD公式HP
(https://vr-360.net/blog/new-zealand-fire-service_170330.html)

実際の家を燃やした火災体験

こちらはニュージーランドの消防署が公開した火災体験の様子。360度VRで実際の家を燃やし行われた火災の現場を仮想空間で再現しています。

日常と隣り合わせの災害であるものの、やはり実際に目の前にしないと、その恐ろしさを理解しづらいもの。

そのような防災意識の向上という意味でも、メタバースの技術は活用されているようです。

仮想空間上で中学生消火隊の合同訓練

足立区中学生消火隊の合同訓練
引用元HP:NTT東日本公式HP
(https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1277979_2608.html)

中学生の消火訓練をメタバースで

東京都足立区とNTT東日本は、コロナ禍で密な訓練ができないという状況を受け、仮想空間を活用した中学生消火隊の合同訓練をメタバース上で実施しました。

同事例では、仮想空間内に「区役所」「学校」「体育館」「消防署」「警察署」「震災後の街並み」などがイメージできるエリアを作成

それぞれのエリア内で、実際の救助活動などの動画配信や、災害に関する謎解きやクイズを出題し、楽しみながら参加できる仕組みを構築しています。

生徒・区長・消防隊員等がそれぞれアバターを作成し、消火隊の活動に対する表彰や消防士との質疑応答など、メタバース上ならではなコミュニケーションでも、参加者の防災意識向上を図ります

編集チームまとめ

メタバースによる防災訓練の特徴は、何といってもリアルな被災体験を安全に経験できることです。これまでの講義やビデオだけの訓練だけでは、あまり現実感を得られないという場合も、VRなら印象深い体験ができます。実際の被災でもメタバースの防災訓練で得たことをもとに、冷静な行動を取ることができるでしょう。

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